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信貴山 朝護孫子寺

 奈良県と大阪府の県境になる生駒山地の南端、日本三大絵巻(四大絵巻とも言われる)で知られる信貴山縁起絵巻で全国的に知られる名山といえる。その信貴山の山腹に朝護孫子寺はあるが、宇治拾遺物語や今昔物語に描かれている通り「信貴山寺」として知られているのではないかと思う。
 この朝護孫子寺の由来は、伝承によれば、聖徳太子が物部守屋討伐の戦勝義眼をした際、寅の年、寅の日、寅の刻に四天王の一である毘沙門天が太子の前に現れ、その加護により勝利したことから、594年(推古2年)に毘沙門天を祀る寺院を創建し「信ずべき貴ぶべき山(信貴山)」と名付けたとされる。信貴山といえば、この聖徳太子の逸話と、国宝の信貴山縁起絵巻、そして松永弾正と織田信長の闘いの場だった信貴山城は全国的に良く知られているので、それなりに行楽の名所のひとつだろうと思う。しかし実際に行ってみると、やはり辺鄙な場所のせいか、のどかで静かな山頂という印象を強く受ける。



 特に朝護孫子寺は、聖徳太子ゆかりの山岳寺院だと考えれば、それこそ国内最古級の由緒ある寺院になるが、実際は非常に庶民的な信仰の場で、古くから宗教テーマパークのような様相を強く持っていたとされる。信貴山の斜面に沿って無数の建物が並び、それぞれの参拝する巡礼ルートは、高野山や吉野よりも伏見稲荷に似た印象を受ける。恐らくテーマパーク的な印象は、斜面に沿って点在する多種多様な建物を巡る境内の構成と、目的に沿って施設から施設へと渡り歩く様子から受けるのかも知れない。

 自然が良く残り、魅力的な風景の名山といえる信貴山だが、大阪市内からのアクセスも良い割には観光地らしい雰囲気が乏しい。春や秋は行楽の穴場スポットと呼べるかも知れないが、かなり魅力的な場所なだけに多少寂しく感じる。だからといって嵐山のように賑やかになり過ぎるのも、今の雰囲気を味わえなくなってしまうので悩んでしまう。


境内手前にある仁王門 本堂への入り口 本堂からの景観